設立趣意


設立趣意

活動内容

運営組織

リンク

Home

設立にあたって
 現在の閉塞的な社会状況を克服するためには,共創による互いの身心を介した実践的かつ持続的な場づくり(コミュニティの創出的設計)を行う必要がある。この場づくり技術の核心は現場における互いの間の信頼性や創造性,さらには多様な関係性の創出にある.したがって,これに成功すれば,深刻な社会問題(生活と経済の乖離,学校崩壊,環境破壊,医療ミス,高齢者介助,農食問題など)を解決できる可能性がある.しかしながら,この場づくりを支援する技術においては,システムの内部に人間の身心の働きが組み込まれることになるから,これまでのような人間を外側から捉える主客分離的技術を超える必要がある.そして,人間を内側から捉えるために,身体性や主体性を取り込んだ主客非分離的技術(場の技術)が要請されることになる.そこで,本部会では,共創におけるコミュニケーションやコーディネーションに果たす身体性や主体性の構造と機能について調査研究するとともに,主客非分離的技術に関するシステム論や,それらを活用したインタフェースの設計原理などについて調査研究する.また,「今,共にここ」といった共存在感や倫理感の創出を射程に入れた新技術についても検討する.さらに,既存のITネットワークを補完し,空間的に離れた複数の人間の間で共創の場が生成されるための二領域的なネットワーク技術について検討する.以上を踏まえ,得られた成果を様々な現場に活用することで,その有効性と妥当性を検証していきたい.(Apr.2002)

Last update 2003/06/08
SICE_HPに戻る